かいたこのブログ

~20代後半会社員が自分らしい生活を求めて奮闘~

公務員試験 小論文で平均以上を狙うために行ったこと

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こんにちは。かいたこ( id:kaitako)です。

今回は公務員試験 小論文について書きたいと思います。

私は理系出身なのでこれまで人生でしっかりした小論文を書いたことがなかったのですが、以下のようなことを気を付けることで、公務員試験 経験者採用の一次試験(エントリーシート+小論文)は130人中5位という結果でした。

エントリーシートと小論文を合わせた結果ですが、この結果からして小論文の出来もそんなに悪くはなかったのではないかと思いますので、気を付けたことを紹介させて頂きたいと思います。

 

 

小論文は構成が大事

小論文では文章の構成を事前に決めておくことがおすすめです。

構成を決めてしまっておけば、あとはそこに書く内容だけ変えていけばいいので、どんな問題に対しても対応しやすいです。

私が実際に使った構成は以下のようになっています。

  • 導入部分:現状→問題や課題の指摘→問題提起
  • 具体的な内容
    取組み①:第一に・・・
    取組み②:第二に・・・
    取組み③:第三に・・・
  • まとめ:今後の方向性など(2,3文)

 

 この書き方だと、構成が自然と論理的になりますので、だれが見ても読みやすい文章になります。内容が斬新でなくとも、構成がしっかりしていれば、少なくとも小論文が原因で落ちることはないかと。

例えば文字数制限が1200文字の場合だと、取組みは2つか、3つになります。内容が深く書けるものは取組みを2つ、あまり深く書けなさそうなものは取組み3つ書いて各々について軽く書くような感じで書いていました。

 

書くネタは自治体HP・小論文の参考書で収集

実際にお題に対してどういう内容を書くか、ということですが私は受験する自治体のホームページから情報を得ていました。

全体を把握するのには各自治体ホームページの基本計画や地方創生戦略などが役立ちますが、自治体がリアルタイムにどんな施策を行っているか把握するのには、自治体ホームページの記者発表が結構役に立ちます。

ちょくちょくチェックしておくだけでも、ネタが見つかることがあります。また、情報が無料で手に入るのもありがたかったですね。

あとは、後ほどで紹介する小論文対策の参考書でも基礎的な情報を得ることが出来ます。

 

制限時間内に書き終えるためには

私が受験した自治体は、90分1200文字以内でしたので、その経験に基づいて書きたいと思います。

小論文試験が始まったら、まず最初に文章全体の内容を決めることが大事です。

私の場合、最初30分以内に書く内容を下書きして決める、残り時間で解答用紙にゴリゴリ文章を書く、という感じでした。

 

例えば、「地方創生のための○○県の今後の広報戦略について述べよ」という設問の場合、

●導入(現状)
○○県の広報戦略としては現在~いうことがなされている。
このような取組みに加えた新たな戦略について、以下具体的に述べる。

●対策(取組み)
①○○県の魅力を住民や観光客の力を借りて情報を発信していく
 (第一に・・・で書き始める段落)

②○○県の魅力を体感してもらう機会を提供する
 (第二に・・・で書き始める段落) 

①の中身
 現在、インスタやSNSを通じた記事・写真の投稿と閲覧が盛ん
→民間と協働して、観光地や商業施設への写真撮影スポット設置

②の中身
移住窓口の設置、移住体感ツアー、民間の旅行会社とも協働

という形で、まず全体で書く内容を決めます。ここに肉付けをしていきますが、肉付けの中身は事前に用意しておくことがおすすめです。上の内容であれば、①は観光客誘致、②はUJIターン戦略といったテーマにも応用が利きます。例えば、私は下記のような内容で準備していました。

 

①の肉付け
自治体の情報発信をするにも、人手や広告費に限りがある
→現在、インスタやSNSを通じた記事・写真の投稿と閲覧が盛ん(現状)
→民間と協働して、観光地や商業施設への写真撮影スポット設置
→訪れた人々に口コミ的な形で魅力発信してもらう。
→能動的な情報発信→拡散的な発信、かつ能動的な発信による本県への愛着心向上により将来への移住へ繋げる。
→本県は数多くの観光資源や魅力ある景観があるので、これらを活かせば強力なPRが可能。

②の肉付け
成熟した社会情勢を背景に多様なライフスタイルの選択が可能。
→移住希望者も多くなってきたが、実際に移住することに対する精神的不安が足かせ(現状)
→移住窓口を設置し、現地の生活をイメージしてもらうことで抵抗をなくす
→移住体感ツアー内容をより充実させるために、民間の旅行会社とも協働

 

●まとめ
昨今は地方自治体間での競争も激しいので以上に述べたような戦略でより強力に本件の魅力を発信することが可能になると考える。

このように全体の流れを30分以内に作成できれば、あとは解答用紙に書くのみです。

 

役に立った参考書

ここで紹介する以外にも数冊参考書を読みましたが、個人的には以下の2冊が良かったです。

①寺本康之の小論分文バイブル

最終的に一番役立ったのはこれです。

ハンバーガー構成」という型が紹介されています。構成は型にはめ、そこに書く内容だけ変えていく、という私が実際に使用したパターンが紹介されています。
頻出テーマも一通り網羅してあり、各テーマについて、全て解答例が書いてあるので、背景知識も一緒に身に付けることができます。

そのまま使えそうな文言などもあり、有用です。

②落とされない小論文

減点されやすいポイントの答案例などが示してあり、小論文の基本的な所を学ぶことが出来ます。頻出テーマの背景知識もポイントとしてまとめてあります。

ただ、公務員試験のみに対象を限定していないので、これ一冊では内容が不足するかなという印象です。

 

添削をどこでしてもらったか

最後に、小論文を練習する際にどのように添削してもらっていたか紹介します。

小論文って実際書いてみても、自分自身では出来の良し悪しが判断出来ないため、少なくとも最初のうちは添削してもらうべきですが、「どこで添削してもらうべきか」で迷う方も多いと思いますので私の場合の例を紹介します。

まず、私は初めての小論文で何から始めていいかわからなかったので、4万円弱払って通信教育を申込みましたが、個人的にはあまりおすすめしません。教材に乗っている解答例がよくなかったり、添削に2週間くらいかかったりすることがあり、結局ほとんど使用しませんでした。

また、テーマも自分で設定した内容で書いたものを採点してもらうほうが良いです。
ですので、受験する自治体のこのテーマが出そうだなと思ったら、そのテーマで書いて採点してもらうことをお勧めします。

オンラインで1件2000円の添削などしているところはあるので、そちらで添削してもらうことをお勧めします。

 

おわりに

以上、私が行った小論文対策について紹介しました。

私自身、公務員試験を受ける際に「民間の転職活動と比較して、教養試験とか論文対策とか、めっちゃ大変やん」と思いながら活動していましたので、この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。