~公害防止管理者試験(水質一種)合格まで~
メーカー勤務の方であれば、受験する機会もそれなりにあるのが公害防止管理者試験ではないでしょうか。
私の場合、社会人3年目の際に水質1種を初めて受験しました。
最終的に1年目は5科目中4科目合格。1科目落としてしまい、社会人4年目の年に残り1科目を合格しました。
水質1種に合格するのに必要な勉強時間は「100時間」というような話もありますが、私の場合最終的に70時間位だったかと思うので、その際にどういう勉強をしていたか、ご紹介したいと思います。
公害防止管理者(水質1種)の試験概要は、まず以下の通り。
【試験概要】
難易度(★5つ評価)
1.公害総論(共通):45分、15問 ★★★
2.水質概論:35分、10問 ★★★★★
3.汚水処理特論:1時間15分、25問 ★★★
4.水質有害物質特論:50分、15問 ★★★★★
5.大規模水質特論:35分、全10問 ★
難易度はざっくり上記の通りかなと思います。
【勉強量と受験結果】
●1回目受験:水質概論以外の4/5科目合格
・勉強開始時期:試験の2か月前
・総勉強時間:70時間
・勉強時間の取り方
平日1Hr×3日×7Week×=21Hr
休日8Hr/2日×6Week = 48Hr
平均するとこれくらいのペース感だったかと思います。
→結果4/5科目合格しましたが、5科目全てをこの期間で詰め込むと結構頭がパンパンになりました。
2回目受験:水質概論無事合格
・勉強開始時期
試験2週間前
・総勉強時間:5時間
→1年目の貯金のおかげでゆとりをもって望め、無事合格しました。
【勉強方法】
いずれの単元も、使用したのは試験問題を作成している産業環境管理協会が
出版している以下2冊です。
①新 公害防止の技術と法規 20xx 水質編
②公害防止管理者等国家試験正解とヒント (必須)
それでは、各々の単元どのように対策していったか、参考までに紹介します。
1.公害総論(共通):試験時間45分、問題数15問
法律に関することが主であり、設問パターンも過去5年分くらいを押さえておけばそんなに難しくはないものだと思います。水質以外の、大気、土壌、振動、悪臭分野もあるのでこれらの各分野同士がごちゃごちゃにならないよう整理しておくと良いと思います。
2.水質概論:試験時間35分、問題数10問
一年目にあと1問が取り切れず、5点となってしまいました。
試験範囲に対して試験範囲はそれなりに広く厄介です。
「4.水質有害物質特論」にも言えることですが、公共水域、地下水という区分や、有害物質、要監視項目という区分などがあり、勉強する際にこうした区分をきちんと頭の中で切り分けて覚えておく必要があります。
なかなか覚えられないところは、A4ノートを見開きで使い、表にまとめたりすることで、できるだけ一度に素早くこれらの情報を確認できるよう工夫していました。
1年目にこれをしておいたおかげで、2年目はスムーズに内容を思い出すことが出来、5時間位勉強したら合格できました。
3.汚水処理特論:試験時間1時間15分、問題数25問
とにかく勉強の時間がかかるという点で、苦労しました。下手したら1年目70時間勉強した内、半分弱はここに費やしたかもしれません。少しやりすぎた所もあったと思いますが。
ただ、過去問5年分を確実に解けるようにしておけば、まず合格できます。問題集を5年分解くにも、問題数が25問あり、計算問題等もあるので時間がかかりますが。。。
初めて取り組む際には、内容を理解するのに時間を費やすこともあるのですが、一度理解してしまえば後は安心、という科目でもあります。
4.水質有害物質特論:試験時間50分、問題数15問
勉強の際には、一番苦労したと思います。各物質についてとにかく覚えることが多く、問題を解く際、他の物質のことと情報がごちゃごちゃになってしまうことが良くありましたの。ですので、エクセルやワードを使いながら表や箇条書きでまとめることで対応しました。
まとめ方としては、下記のような感じです。
・重金属排水の処理技術と測定元素を表にまとめる。
・各化合物とその検定方法を表にまとめる。
・各化合物とその処理方法を表にまとめる。
・他、各化合物について箇条書きでまとめる。
具体的にどんな風にまとめたいたか、また投稿したいと思います。
間違っている箇所もある可能性はあるので、あくまで参考までにお願いします。
5.大規模水質特論:試験時間35分、全10問
一番簡単な科目です。過去問5年分を押さえておけば大丈夫です。ただ、初受験だとやはり怖いので、5時間位はやったかもしれません。
【まとめ】
本記事では、公害防止管理者試験(水質一種)を受けた際の勉強方法等について簡単にご紹介しました。苦労した水質有害物質特論等については、また別途ご紹介していけたらと思います。